
LINE WORKSの翻訳機能に中国語(簡体字・繁体字)はある?対応状況と代替策を整理
中国人スタッフや中国・台湾のサプライヤーとのやり取りで、「LINE WORKSの自動翻訳は中国語に対応しているのか」「簡体字と繁体字のどちらで表示されるのか」と迷ったことはないでしょうか。結論から言えば、LINE WORKSの自動翻訳は中国語を含みます。ただし運用の現場では、簡体字・繁体字の扱いや、音声・多言語への対応に注意すべき点があります。
この記事では、LINE WORKSの中国語翻訳の対応状況を整理し、簡体字と繁体字を同じグループで自動的に出し分けたい企業向けの代替策まで解説します。中国語コミュニケーション全体の設計は、親ガイド「LINE 中国語 翻訳完全ガイド」も併せてご覧ください。
LINE WORKSの自動翻訳に中国語は含まれる──ただし「中国語」は1つ
LINE WORKSの自動翻訳機能は、企業向けチャットの標準機能として複数言語に対応しています。対応言語は日本語・英語・韓国語・中国語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語の7言語で、中国語はその中に含まれます。つまり「中国語にまったく対応していない」わけではありません。
ポイントは、翻訳設定上は「中国語」という1つの言語として扱われる点です。日本語と中国語のペアであれば、メッセージの相互翻訳は問題なく機能します。一方で、簡体字を使う中国本土のスタッフと、繁体字を使う台湾のスタッフが同じ案件に関わる現場では、「中国語」という1つの枠だけでは細かなニーズを満たしきれない場面が出てきます。
「簡体字」と「繁体字」は別物──現場で混乱が起きる理由
簡体字(簡体中文)は中国本土で使われる字体、繁体字(繁體中文)は台湾・香港などで使われる字体です。同じ「中国語」と呼ばれますが、見た目も読み手の慣れも異なります。台湾人スタッフに簡体字で表示すると「読めなくはないが違和感がある」、中国本土のスタッフに繁体字で表示すると同様のことが起きる、というのが実務での感覚です。
製造現場や介護施設、人材紹介の現場では、中国本土出身者と台湾出身者が同じグループに入ることが珍しくありません。このとき必要なのは、「誰に対しても中国語」ではなく、「本土のメンバーには簡体字、台湾のメンバーには繁体字」という出し分けです。中国語を1つの設定枠として扱う仕組みでは、この出し分けを1つのグループ内で自動的に行うのは得意ではありません。
LINE WORKSで中国語翻訳を使う際に押さえる3つの制約
LINE WORKSは法人のチャット基盤として優れた選択肢ですが、中国語翻訳を現場で運用するうえで、あらかじめ知っておきたい制約が3つあります。
- 法人契約と新規アカウント発行が前提 — LINE WORKSは普段使いのLINEとは別の法人向け製品です。利用にはアカウント発行とスタッフのオンボーディングが必要で、外国人スタッフに新しいアプリと新しいアカウントの操作を覚えてもらう負担が発生します。
- 翻訳はテキストが中心 — 音声メッセージそのものを翻訳して返す運用には向きません。手がふさがりがちな製造・物流・介護の現場では、音声で伝えたい場面が多くあります。
- 3言語以上の同時運用には不向き — 翻訳はペア(2言語)を基本とする設計のため、「日本語+簡体字+繁体字」や「日本語+中国語+ベトナム語」を1つのグループで同時に回す使い方は想定しづらい構成です。
これらは「LINE WORKSが悪い」という話ではなく、すでにLINE WORKSを全社の基盤として標準化している企業に最適化されている、という製品特性です。中国語の簡体字・繁体字の出し分けや、音声・多言語をもっと軽い運用で実現したい場合は、別のアプローチが現実的です。
代替策──普段使いのLINEで簡体字・繁体字を自動で出し分ける
新しい基盤を導入せず、スタッフが日常的に使っているLINE(消費者向けLINE)のグループ内で中国語翻訳を完結させる方法があります。LINEグループ翻訳ボット Echonora は、グループに招待するだけで、メッセージを各メンバーの言語に自動翻訳します。
中国語については、簡体中文(zh-CN)と繁體中文(zh-TW)を別々の言語として扱い、自動的に判定します。つまり「日本語+簡体字+繁体字」を1つのグループに設定しておけば、日本語の指示は本土メンバーには簡体字、台湾メンバーには繁体字で同時に表示されます。1つのグループで2〜5言語まで同時に対応できるため、中国語に加えてベトナム語やインドネシア語が混在する現場でもそのまま運用できます。
| 比較項目 | LINE WORKS 自動翻訳 | Echonora |
|---|---|---|
| 中国語の対応 | 「中国語」1枠 | 簡体中文・繁體中文を別言語として自動判定 |
| 簡体字/繁体字の同一グループ出し分け | 不向き | 対応(同一グループで併用可) |
| 同時対応言語数 | ペア(2言語)が基本 | 1グループ2〜5言語 |
| 音声メッセージ翻訳 | テキスト中心 | 対応(音声→テキスト翻訳) |
| 導入 | 法人契約・新規アカウント発行 | 普段使いのLINEに友だち追加するだけ |
| 料金 | 要問い合わせ(席数課金) | 無料プラン(1日20メッセージ)/月額$10/年額$100 |
設定はシンプルで、グループに Echonora を招待し、@Echonora 日本語 中国語 のように言語を指定するだけです。対応言語の完全リストと最新の設定方法は、Echonora 対応言語リスト(日本語版)をご覧ください。
下の例では、日本語の朝礼連絡が、本土メンバーには簡体中文、台湾メンバーには繁體中文で同時に表示されています。

音声メッセージも翻訳──手がふさがる現場で
製造ラインや倉庫、介護の現場では、文字を打つより声で伝えたい場面が多くあります。Echonora は LINEの音声メッセージを文字起こししたうえで翻訳するため、中国語で吹き込んだ音声が日本語のテキストとして届きます。所要時間は30秒程度の音声でおおむね3〜8秒で、会話のテンポを大きく崩しません。
たとえば手袋をつけたまま作業する中国人スタッフが、積み込みの進捗を音声でひと言送るだけで、日本人の担当者はそれを日本語のテキストで読めます。電話で聞き直したり、後から通訳を挟んだりする手間が減ります。

なお、工場内の騒音が大きい環境や、強い訛りがある場合は、音声認識の精度が落ちることがあります。重要な数値や指示は、テキストでも併記しておくと安心です。
よくある質問
Q. LINE WORKSの翻訳は中国語に対応していますか?
はい。LINE WORKSの自動翻訳は中国語を含む7言語(日本語・英語・韓国語・中国語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語)に対応しています。ただし「中国語」は1つの設定枠として扱われ、簡体字・繁体字を同一グループで自動的に出し分ける用途には向きません。
Q. 簡体字と繁体字を同じグループで使い分けられますか?
普段使いのLINEで使える Echonora であれば、簡体中文と繁體中文を別々の言語として設定でき、1つのグループ内で本土メンバーには簡体字、台湾メンバーには繁体字を同時に表示できます。
Q. 新しいアプリを入れる必要はありますか?
Echonora はスタッフが普段使っているLINEのグループに友だち追加して招待するだけです。新しいアプリのインストールやアカウント発行は不要なので、外国人スタッフのオンボーディング負担を抑えられます。
Q. まず試してみることはできますか?
無料プラン(1日20メッセージ、クレジットカード不要、期限なし)で実際のグループにて試せます。チームで本格運用する場合は月額$10または年額$100の無制限プランに切り替えられます。
中国語コミュニケーション全体の設計や、他の翻訳手段との比較は、親ガイド「LINE 中国語 翻訳完全ガイド」で詳しく解説しています。プライバシーの取り扱いについてはプライバシーポリシーをご確認ください。


